睡眠時無呼吸症候群の原因は1つじゃない
- 神楽坂アレルギーといびきのクリニック

- 5 日前
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更新日:3 日前
― 医師が整理する5つの要因 ―

「『太ってないのに無呼吸って言われた』 そんな方、実は少なくありません。」
当院の患者さんの多くがBMI30未満の一般手には「標準体型」とされる方達です。
睡眠時無呼吸症候群の原因は「太っていること」だと思われがちですが、実際には肥満だけが原因ではありません。
痩せている方や若い方でも、鼻や喉の構造、生活習慣などが影響して発症するケースは少なくありません。
睡眠時無呼吸症候群は、いくつかの要因が重なって起こることが多い病気です。
この記事では、医師の立場から睡眠時無呼吸症候群の原因を5つに分けて整理して解説します。「自分はどれに当てはまるのか?」を考える一つの目安として読んでみてください。
原因①:肥満・首まわりの脂肪
睡眠時無呼吸症候群の原因として、もっともよく知られているのが肥満です。
体重が増えると、首まわりや喉の内側に脂肪がつきやすくなり、睡眠中に空気の通り道(上気道)が狭くなります。
特に仰向けで寝たときには、重力の影響で気道がふさがれやすくなり、いびきや無呼吸が起こりやすくなります。
ただし、肥満=必ず無呼吸になるわけではありません。BMIが高くなくても、首が太い方や、体型の影響を受けやすい方もいます。
原因②:鼻づまり・口呼吸
鼻づまりや慢性的な鼻炎も、睡眠時無呼吸症候群の原因になることがあります。
鼻で十分に呼吸できないと、睡眠中に口呼吸になりやすくなります。口呼吸になると、舌が喉の奥に落ち込みやすくなり、気道が狭くなってしまいます。
アレルギー性鼻炎や慢性鼻炎、季節による鼻の症状がある方では、鼻の問題が背景にある無呼吸が隠れていることもあります。
このタイプの場合、鼻の治療や環境調整によって、症状が改善するケースも少なくありません。
鼻づまりと無呼吸の関係については、
原因③:扁桃腺の大きさ・顎や骨格の影響
扁桃腺が大きい方や、顎が小さい・後方に下がっている方では、もともと喉の空間が狭いことがあります。
このような構造的な要因があると、痩せていてもいびきや無呼吸が起こることがあります。小児や若年層でも見られる原因の一つです。
なお、扁桃腺が大きいからといって、すぐに手術が必要になるわけではありません。
年齢や症状の程度、生活への影響を見ながら、経過観察や治療方針を決めていきます。
扁桃腺と無呼吸の関係については、
原因④:アルコール・睡眠薬の影響
アルコールや一部の睡眠薬には、喉の筋肉をゆるめる作用があります。
そのため、普段はいびきが軽い方でも、飲酒後や薬を使用した夜に、無呼吸が悪化することがあります。
特に「寝酒」が習慣になっている場合、無呼吸があることに気づきにくく、症状を長く放置してしまう原因になることもあります。
原因⑤:加齢・筋力低下
年齢を重ねると、喉や舌の筋力が少しずつ低下していきます。
その結果、睡眠中に気道が塞がれやすくなり、いびきや無呼吸が目立つようになることがあります。
ただし、「年だから仕方ない」と決めつける必要はありません。生活習慣の見直しや治療によって、症状が軽くなるケースもあります。
原因は1つとは限りません
睡眠時無呼吸症候群は、1つの原因だけで起こることは少なく、複数の要因が重なっていることが多い病気です。
肥満に加えて鼻づまりがあったり、骨格の特徴に生活習慣が影響していたりと、人によって背景はさまざまです。
そのため、自己判断で原因を決めつけてしまうと、適切な対策につながらないこともあります。
こんな症状があれば一度相談を
大きないびきを指摘されたことがある
寝ている間に呼吸が止まっていると言われた
日中の強い眠気が続く
朝起きたときに頭痛やだるさがある
このような症状がある場合は、一度医師に相談することをおすすめします。
検査や治療は、症状や状況に応じて段階的に考えていくことが可能です。「いきなり大きな検査や治療になるのでは」と心配する必要はありません。
まとめ
睡眠時無呼吸症候群の原因は、肥満だけではなく、鼻・喉・骨格・生活習慣・加齢など、さまざまな要因が関係しています。
「自分は関係ない」と思っていた方でも、原因を整理してみることで、改善のヒントが見つかることがあります。
気になる症状がある場合は、無理に一人で判断せず、医師に相談してみてください。






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