扁桃腺といびき:肥大がもたらす呼吸障害と睡眠への影響(2)
- 神楽坂アレルギーといびきのクリニック

- 24 時間前
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「最近いびきがひどい」「子どものいびきが心配」そんなとき、意外と見落とされがちなのが 扁桃腺の肥大 です。
扁桃腺は喉の奥にあるリンパ組織で、肥大すると空気の通り道(上気道)を物理的に狭くし、いびきや睡眠時無呼吸の原因になることがあります。
本記事では、
扁桃腺といびきの関係
大人と子どもの違い
放置するとどうなるか
どんな治療があるのか
を 医師の視点でわかりやすく解説します。
扁桃腺とは?どこにあって何をしているのか
扁桃腺(口蓋扁桃)は、喉の左右にあるリンパ組織で、ウイルスや細菌から体を守る「免疫の関所」です。
特に子どもでは活発に働くため大きくなりやすく、思春期以降は自然に小さくなることが多いです。
しかし、
慢性的な炎症
アレルギー体質
肥満
鼻炎や口呼吸
などがあると、大人でも肥大したまま残ることがあります。
なぜ扁桃腺が大きいといびきが出るのか?
いびきの正体はシンプルで、
空気の通り道が狭いところを無理やり空気が通ることで振動が起きる音
です。
扁桃腺が肥大すると:
咽頭腔が物理的に狭くなる
寝ると筋肉が緩んでさらに狭くなる
結果、いびき+無呼吸が発生しやすくなる
特に仰向けで寝たときに悪化しやすいのが特徴です。
子どものいびきは要注意:扁桃・アデノイド肥大
子どものいびきで多い原因は:
扁桃腺肥大
アデノイド(鼻の奥のリンパ組織)肥大
です。
以下があれば要チェック:
毎晩いびきをかく
寝相が悪い
口を開けて寝ている
日中ぼーっとしている
朝起きづらい
小児の睡眠時無呼吸は学習障害・成長障害・情緒不安定の原因になることもあり、「そのうち治るだろう」は危険です。
大人の扁桃腺肥大と睡眠時無呼吸
大人の場合は:
扁桃腺肥大
舌が大きい
首回りの脂肪
鼻炎・鼻中隔湾曲
などが複合して無呼吸になります。
特に危険なのが:
大きないびき
息が止まる
日中の強い眠気
朝の頭痛
高血圧・糖尿病
これがある場合、**睡眠時無呼吸症候群(OSA)**の可能性が高いです。
扁桃腺が原因かどうか調べる方法
セルフチェックでは限界があり、正確には以下が必要です:
1. 視診
→ 口を開けて扁桃の大きさを確認
2. 睡眠検査(簡易PSG / 精密PSG)
→ 実際に無呼吸がどれくらいあるかを評価
見た目だけでなく、**「本当に睡眠の質に影響しているか」**が重要です。
治療法は?手術だけじゃない
軽症〜中等症
体重管理
横向き寝
鼻炎治療
マウスピース
中等症〜重症
CPAP療法(最も確実)
扁桃摘出術(特に小児では有効)
最近は「いきなり手術」ではなく、まずCPAPで評価 → 必要なら手術という流れが主流です。
放置するとどうなる?
扁桃腺肥大による無呼吸を放置すると:
高血圧
心筋梗塞
脳梗塞
交通事故
認知機能低下
など、命に関わるリスクまで上がります。
いびきは「ただの音」ではなく体からの警告サインです。
まとめ:いびき+扁桃腺は必ず一度評価を
扁桃腺肥大はいびきの大きな原因
子どもも大人も無呼吸につながる
見た目だけでなく睡眠検査が重要
CPAPや手術で改善可能
放置は危険
「たかがいびき」と思わず、一度専門的な評価を受けることで、人生の睡眠の質が一気に変わることも珍しくありません。
当院では簡易PSG・精密PSGの両方を外来で実施可能です。オンライン診療にも対応しており、CPAP導入後のフォローも自宅から行えます。
→ 「いびき・扁桃腺・無呼吸が気になる方は お気軽にご相談ください。」






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