扁桃腺といびき：肥大がもたらす呼吸障害と睡眠への影響

免疫機能の役割

扁桃腺は喉の奥にあるリンパ組織で、細菌やウイルスから体を守る免疫の役割を担っています。正常な状態では健康維持に重要な器官です。

呼吸への影響

しかし、扁桃腺が肥大すると気道を圧迫し、呼吸がしづらくなるため、睡眠中にいびきや無呼吸を引き起こすことがあります。

特に子どもは4～8歳頃に扁桃腺が大きくなる傾向があり、この時期の肥大は睡眠時無呼吸症候群の主な原因の一つとなっています。成長期における扁桃腺の肥大は、体の免疫システムが発達する過程で起こる自然な現象ですが、過度に大きくなると問題となります。

大人の場合は肥満や顎の小ささなど身体的特徴が影響し、扁桃腺肥大がいびきの原因となることもあります。成人では慢性的な炎症や体重増加が扁桃腺肥大を悪化させる要因となります。

扁桃腺肥大は気道の狭窄を招き、睡眠中の呼吸障害（いびき、無呼吸発作）を引き起こします。これにより睡眠の質が低下し、日中の疲労感や集中力低下を招くことがあります。子どもの場合、肥大した扁桃腺やアデノイドが原因でいびきや無呼吸が起こりやすく、成長や発達に悪影響を及ぼすこともあります。

当院では小児のいびきの相談に応じています。オンラインで対応可能ですので当院に来院頂かなくても結構です。治療は専門施設や大学病院に紹介する場合もあります。

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