コロナウイルス感染症と睡眠時無呼吸症候群
- hidefineday
- 8月9日
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更新日:10月4日

2023年に発表された米国国立衛生研究所(NIH)による大規模研究は、COVID-19と睡眠時無呼吸症候群の関係について重要な知見をもたらしました。この研究では、閉塞性睡眠時無呼吸症候群を持つ成人患者が長期的な後遺症「ロングCOVID」を発症するリスクが最大75%高いことが明らかになりました。これは医学界における画期的な発見であり、両疾患の関連性を科学的に実証した重要な研究として位置づけられています。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)は、睡眠中に上気道が繰り返し閉塞することによって呼吸が停止し、血中酸素濃度が低下する慢性疾患です。この病態は単なる睡眠障害にとどまらず、心血管疾患、高血圧、2型糖尿病、肥満などの深刻な合併症を引き起こすリスクを大幅に増加させます。興味深いことに、これらのOSAに関連する合併症は、同時にCOVID-19の重症化リスク因子でもあるため、両疾患の相互作用が医学的に注目されている理由となっています。
感染リスクへの影響
OSA自体がCOVID-19の感染リスクを直接的に高めるという明確な証拠は現在のところ発見されていません。しかし、未治療のOSA患者では免疫機能の低下により重症化しやすい可能性が指摘されており、予防的な観点から継続的な治療が重要視されています。感染リスクへの影響
OSA自体がCOVID-19の感染リスクを直接的に高めるという明確な証拠は現在のところ発見されていません。しかし、未治療のOSA患者では免疫機能の低下により重症化しやすい可能性が指摘されており、予防的な観点から継続的な治療が重要視されています。
性別による差異
研究結果では、女性のOSA患者は男性よりもロングCOVIDのリスク増加が大きい傾向が観察されました。これは女性のOSA診断が従来より遅れがちで、診断時にはすでに重症例となっている可能性が高いことが要因として考えられています。






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