アレルギー専門医が考える「花粉症の意外なメリット」
- 神楽坂アレルギーといびきのクリニック

- 2月3日
- 読了時間: 3分

毎年この時期になると、「今年は花粉がつらい」「薬が効かなくなってきた」という声を多く耳にします。
くしゃみ、鼻水、目のかゆみ。花粉症は日常生活の質を大きく下げるつらい病気です。
それでも、アレルギー専門医として診療していると、花粉症にはもう一つの側面があることに気づかされます。
花粉症は「免疫が働いている」サイン
花粉症は、体の免疫が花粉を「異物」として正しく認識し、反応している状態です。
つまり花粉症があるということは、免疫が外敵を見分けて反応できているという証拠でもあります。
実際、医学的にはアレルギー体質の人のほうが一部の感染症やがんが少ない傾向がある、という報告もあります。
免疫が鈍くなってしまうより、少し過敏なくらいのほうが体を守る力としては健全な面もあるのです。
問題は「反応が強すぎること」
ただし、花粉症のつらさは、免疫が働くことそのものではなく、その反応が強くなりすぎることにあります。
鼻や喉の粘膜が腫れ、炎症が続くことで、
鼻づまり
のどの違和感
頭の重さ
だるさ
といった症状が起こります。
こうした粘膜の腫れは、夜になると空気の通り道をさらに狭くし、いびきが強くなる原因になることも少なくありません。
なぜ「とにかく免疫を抑える」だけでは足りないのか
花粉症の治療というと、「免疫を抑える薬」というイメージを持つ方も多いかもしれません。
確かに、症状を和らげるために炎症を抑える治療は重要です。
しかしアレルギー専門医の立場から見ると、免疫を一方的に強く抑え込むことには注意が必要です。
免疫は本来、ウイルスや細菌、異物から体を守るための仕組みです。それを必要以上に抑えてしまうと、別の不調や感染症のリスクが高まることもあります。
大切なのは、免疫を止めることではなく、過剰な反応だけを穏やかに整えることです。
アレルギー専門医が目指す治療
花粉症の治療の目的は、「くしゃみを止める」ことだけではありません。
免疫のバランスを整え、体が無理なく外界とつき合える状態に戻すこと。
その結果として、鼻の通りがよくなり、夜の呼吸が楽になり、いびきが軽くなる方も少なくありません。
花粉症は、体からのメッセージ
花粉症はつらいものですが、決して「悪いこと」だけではありません。
それは、
免疫がきちんと働いているという証拠であり、体のバランスを見直すきっかけ
でもあります。
花粉症をきっかけに、「最近いびきが気になる」「眠りが浅い」と感じている方は、体からのサインとして受け止めてみるのも一つです。






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