せっかくの吸入薬、正しく使えていますか?専門医が教える「吸入のコツ」と注意点
- 神楽坂アレルギーといびきのクリニック
- 2025年5月24日
- 読了時間: 3分
更新日:3月13日

喘息や咳喘息の治療において、最も効果的で副作用が少ない治療法が「吸入薬」です。しかし、吸入薬は飲み薬と違い、**「正しい手技(使い方)」**ができていないと、薬が気管支まで届かず、十分な効果が得られません。
「毎日吸入しているのに、なかなか咳が止まらない」という方、もしかすると吸入の方法に原因があるかもしれません。今回は、アレルギー専門医が吸入器を使いこなすためのポイントを解説します。
吸入薬の主な種類と特徴
吸入器(デバイス)には大きく分けて2つのタイプがあります。ご自身の使っているものがどちらか確認してみましょう。
ドライパウダー吸入器(DPI): 粉末状の薬を自分の「吸う力」で吸い込むタイプ。
加圧噴霧式吸入器(pMDI): スプレーのように薬が噴射されるタイプ。ボタンを押すタイミングと吸い込むタイミングを合わせる必要があります。
専門医が伝授!吸入を成功させる3つのコツ
1. 吸入前に「しっかり息を吐き出す」
これが一番重要です。肺の中に空気がたくさん入っている状態では、薬を深く吸い込むことができません。吸入器を口に加える前に、まずは「ふぅーっ」と限界まで息を吐き出しましょう。
2. デバイスに合わせたスピードで吸う
粉のタイプ(DPI): 「強く、速く、深く」吸い込みます。粉を肺の奥まで届けるイメージです。
スプレータイプ(MDI): 「ゆっくり、深く」吸い込みます。勢いよく吸いすぎると、薬が喉の奥に当たってしまい、肺まで届きません。
3. 吸った後に「息を止める」
吸い込んだ直後にすぐ息を吐くと、薬が一緒に外に出てしまいます。吸い終わったら口を閉じ、3〜5秒ほど息を止めることで、薬が気管支の壁にしっかりと付着します。
よくある間違いとトラブル
吸入後のうがいを忘れる: ステロイド成分が含まれる吸入薬の場合、喉に薬が残ると「声枯れ」や「口内炎(カンジダ)」の原因になります。吸入後は必ず2回以上、ガラガラうがいをしましょう。
吸うタイミングが合わない: スプレータイプでタイミングが合わない場合は、「スペーサー(吸入補助具)」を使うのがおすすめです。当院でもご相談いただけます。
専門医と一緒に「吸入手技」の確認を
吸入薬は、正しく使えば非常に心強い味方になります。当院では、診察時に実際のデバイス(または練習用機材)を用いて、正しい使い方ができているか、スタッフと一緒に丁寧に確認を行っています。
「今の使い方が合っているか不安」
「吸入しているのに咳が続く」
「自分に合ったデバイスを選びたい」
このようなお悩みがある方は、お気軽にご相談ください。仕事で忙しい方向けに、オンライン診療での手技指導やご相談も承っております。
