いびきは遺伝する?「親もそうだから仕方ない」と諦める前に知っておきたいこと
- 神楽坂アレルギーといびきのクリニック

- 2025年5月28日
- 読了時間: 3分
更新日:3月13日

「親もいびきがすごかったから、自分も遺伝だろう」 「子どものいびきが気になるけれど、私の家系だから仕方ないのかな?」
家族でいびきをかく人が多いと、どうしても「遺伝」のせいにして諦めてしまいがちです。しかし、医学的に見ると「いびき」そのものが遺伝するわけではありません。正確には、いびきをかきやすい「体の特徴」が遺伝しているのです。
今回は、いびきと遺伝の関係、そして「遺伝だから」と放置することの危険性について専門医が解説します。
いびきに関係する「遺伝」の正体とは?
いびきは、睡眠中に空気の通り道(気道)が狭くなり、粘膜が振動することで起こります。この「気道の狭さ」に関わる以下の要素が、親から子へと受け継がれることがあります。
1. 骨格の影響(顎の形)
日本人に特に多いのがこのタイプです。「顎が小さい(小顎症)」「下顎が後ろに下がっている」といった骨格は遺伝しやすく、これらは物理的に気道を狭くする要因になります。痩せているのにいびきをかく人は、この骨格の遺伝が関係していることが多いです。
2. 喉や鼻の構造
扁桃腺(へんとうせん)が大きい、あるいは鼻の仕切りが曲がっている(鼻中隔湾曲症)といった構造も、親子で似ることがあります。これらは鼻呼吸を妨げ、いびきの直接的な原因になります。
3. 肥満になりやすい体質
「太りやすい体質」や、首の周りに脂肪がつきやすいといった肉体的な特徴も遺伝的要素が含まれます。首周りの脂肪は気道を外側から圧迫し、いびきを悪化させます。
「遺伝だから仕方ない」に潜むリスク
いびきを単なる体質だと思って放置していると、**睡眠時無呼吸症候群(SAS)**を見逃してしまう恐れがあります。
SASは、寝ている間に何度も呼吸が止まり、脳や体に大きな負担をかける病気です。遺伝的にいびきをかきやすい家系の方は、そうでない方に比べてSASを発症するリスクが元々高いと言えます。
日中の耐えがたい眠気
起床時の頭痛やだるさ
高血圧や糖尿病などの合併症
これらは、いびきを適切に治療することで防げる可能性があります。
遺伝の影響があっても、いびきは改善できる
「骨格のせいなら治らないのでは?」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。現代の医療では、遺伝的な要因に対しても効果的なアプローチが可能です。
CPAP(シーパップ)治療: 寝ている間に空気を送り込み、物理的に気道を広げます。
マウスピース治療: 下顎を少し前に出すことで、骨格的な狭さをカバーします。
生活習慣の改善: 遺伝的な要因に、飲酒や肥満などの後天的要因が重なっているケースも多いため、これらを整えるだけでも劇的に改善します。
まずは「自分のタイプ」を知ることから
いびきの原因が骨格にあるのか、体質にあるのか、それとも別の疾患があるのか。原因を特定することで、最適な対策が見つかります。
当院では、ご自宅で手軽にできる睡眠検査や、アレルギー専門医の視点による鼻のチェックを行っています。
「親もそうだったから」と諦める必要はありません。
オンライン診療で、まずは相談してみることも可能です。
あなたとご家族の健やかな眠りのために、一度専門医の診断を受けてみませんか?




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